近年、共働きで高い収入を得る「パワーカップル」世帯が増えていますが、そうした環境から実際にどうFIREへつながるのか、イメージが湧かない方も多いはずです。
私自身、30代でFIREを達成できたのは、妻の理解と、夫婦共働きの「パワーカップル」であったことが大きな要因です。
実際に私は会社員として11年間働き、社員寮暮らしからスタートして総資産7,000万円を築き、30代でFIREを達成しました。
この記事では、資産0円から7,000万円に至るまでの具体的な資産推移と、そこにたどり着けた理由を包み隠さず公開します。
パワーカップル世帯の方はもちろん、そうでない方にとっても、「自分のペースでFIREを目指すロードマップが描けそうだ」と感じてもらえるはずです。
子持ち家庭でも30代でFIREは目指せる
正直に言うと、私が30代という早い段階でFIREできたのは、妻の理解と、夫婦共働きで収入を積み上げる「パワーカップル」という環境に支えられた部分が大きいです。
一方で、こうした条件が揃っていなくても、40代・50代でのFIREは十分に目指すことができます。近年はパワーカップル世帯が増えていますが、その資産形成の実態が見える機会は多くありません。この記事は、そうした方々が自分の資産計画を考える際の参考になるよう、実際の資産推移を公開するものです。
私自身は、副業などはせず、社員寮生活の時期から一貫して節約とインデックス投資を続けました。奨学金の返済や妻との結婚、持ち家の購入などのライフイベントを経て、11年間で7,000万円の資産を築いてFIREしています。
次の章で、実際にどのように資産が増えていったのかを具体的に見ていきましょう。
筆者プロフィール
- 会社員として11年間勤務し、総資産7,000万円でFIRE達成
- 妻も収入がある「パワーカップル」世帯
- 資産形成の手法は「節約」×「インデックス投資」
※本記事で公開している金額は、家庭全体の総資産ではなく、私個人の金融資産のみです。妻も同程度の収入があり、同水準の金融資産を築いていますが、そちらは含めていません。また、持ち家の評価額や住宅ローンといった不動産関連の数字も対象外です。我が家では夫婦それぞれで資産を管理しているため、この記事では「私名義の金融資産」のみをお伝えしています。
会社員11年間の資産推移ロードマップ
私の資産は、次のように推移していきました。
| 時期 | 資産額 |
|---|---|
| 社会人1〜4年目 | データなし(年200万円以上を貯蓄・投資) |
| 5年目 | 1,000万円 |
| 6年目 | 1,200万円 |
| 7年目 | 1,900万円 |
| 8年目 | 2,300万円 |
| 9年目 | 3,000万円 |
| 10年目 | 4,100万円 |
| 11年目 | 4,900万円 |
| 12年目 | 7,000万円(FIRE達成) |
1〜4年目:社員寮生活で年200万円以上を貯蓄
この時期は正確なデータを記録していませんが、社員寮に住むことで住居費を大きく抑え、毎年200万円以上を貯蓄・投資に回していました。
社会人になりたての時期で月収23万円台でしたが、社内の海外駐在の公募に手を上げ収入を増やすことと、会社の福利厚生(社員寮や社宅、持株会など)を活用し、手取りの多くを投資に回すようにしていました。
また、学生の時から格安SIMを利用する等、新入社員の頃から、「貯める・増やす仕組み」を作れたことが、その後の資産推移の土台になりました。
5〜7年目:1,000万円→1,900万円への到達
5年目に資産1,000万円へ到達し、7年目には1,900万円まで増加しました。
この期間は、それまで積み上げてきた元本に加え、インデックス投資による運用益が資産推移に上乗せされ始めた時期です。
投資の複利効果は、金額が大きくなるほど実感しやすくなります。5年目で1,000万円という一つの節目を超えたことで、その後の伸びも大きくなっていきました。
この頃に妻と結婚し、持ち家を購入して、ローンの返済が始まりましたが、一方で光熱費などが共通負担となったため、大きく支出は増えませんでした。
8〜11年目:2,300万円→4,900万円へ加速
8年目に2,300万円、9年目に3,000万円、10年目に4,100万円、11年目には4,900万円まで資産が増加しました。
この時期は元本の積み上げに加え、運用資産そのものが大きくなったことで、相場の恩恵を大きく受けることができました。
節約と投資を淡々と継続してきたことで、この時期には「働いて得る収入」以上に「資産が生み出す成長」の影響が大きくなっていったのを実感しました。
また、金融資産が大きくなると、会社への依存度が低くなり、通勤時間が短くなる近場の会社へ転職し、ライフワークバランスが改善したのも、この時期です。
12年目:7,000万円に到達しFIRE
12年目、資産は7,000万円に到達し、ここでFIREを決断しました。
11年間、社員寮生活から始めて一貫して節約とインデックス投資を続けてきた結果です。
ここまでの推移を振り返ると、特別な年に大きく増えたというより、毎年コツコツ積み上げた結果が後半になって大きな金額として表れた、という実感があります。

年収は300万円台(新卒時)から約1,000万円の間です。
海外駐在や育児休業、転職などで年によりバラつきました。
資産形成を支えた2つの土台「節約」と「インデックス投資」
ここまでの資産推移を支えていたのは、「節約」と「インデックス投資」というシンプルな2つの土台です。
特別な副業や高いリスクを取った投資ではなく、この2つを長期間続けたことが、7,000万円という資産につながりました。
資産1、000万円頃までは、個別株やクラウドファンディングにも手を出しましたが、節約等による入金力を高めることにより積み上がりました。
節約の考え方
節約というと我慢を連想する方も多いですが、私が意識していたのは「使う場所と使わない場所を分ける」ことです。
社員寮生活で住居費という固定費を大きく抑えられたことが、投資に回せる金額を最大化する土台になりました。固定費を下げれば、毎月・毎年の投資額を安定して確保できます。
節約に関しては、後述する本や色々なブログなどで紹介されているため、本サイトでは詳しく取り上げるつもりはありませんが、FIREと相性のよい優待クロスについては、後日まとめたいと思います。
インデックス投資を選んだ理由
投資手法としてインデックス投資を選んだのは、長期でコツコツ続けやすく、再現性が高いためです。
個別株やハイリスクな投資手法に比べて値動きの予測に時間を取られにくく、会社員として働きながらでも継続しやすいという特徴があります。
節約で生み出した資金を、無理なく続けられるインデックス投資に回し続けたことが、11年間で7,000万円という資産推移につながりました。
FIREにたどり着けた本当の理由は「家計管理」と「自主性」
節約とインデックス投資という土台に加えて、私がFIREにたどり着けた本当の理由は「家計管理」と「自主性」の2つだと考えています。
どちらか一方が欠けても、11年間資産形成を継続することはできなかったと感じています。
家計管理方法
節約と投資を継続するには、家計を正しく把握する仕組みが欠かせません。
私が実践している具体的な家計管理の方法については、別記事で詳しく解説していますので、そちらもあわせてご覧ください。
なぜ自主性が必要なのか
もう一つの理由が「自主性」です。
再現性高くFIREまで資産を貯めるには、長期的な投資の継続が欠かせません。しかし、採用する投資戦略に自分自身が納得していなければ、相場が暴落したときに不安に負けて売却してしまいます。
また、会社を辞めるという選択には自分自身の責任が伴います。誰かに言われたからではなく、自分で調べ、自分で納得した上で選択する自主性がなければ、FIREという決断そのものにたどり着けません。
この「自主性」を養う上で参考になったのが、三菱サラリーマンさんの書籍「本気でFIREを目指す人のための資産形成入門」です。
まとめ:子持ち家庭でも、コツコツ続ければ30代でFIREは目指せる
今回は、会社員11年間で子持ち家庭ながら30代でFIREを達成した資産推移について解説しました。
資産形成のポイントは以下の通りです。
- 社員寮生活を活かし、1〜4年目から年200万円以上を貯蓄
- 5年目に1,000万円、7年目に1,900万円へ到達
- 8〜11年目に2,300万円から4,900万円へ加速
- 12年目に7,000万円へ到達しFIRE
- 土台となったのは「節約」と「インデックス投資」
- たどり着けた本当の理由は「家計管理」と「自主性」
私の場合は妻の理解とパワーカップルという環境が、30代という早さでFIREできた大きな要因です。ただし、そうした条件が揃っていなくても、毎年コツコツ資産を積み上げていけば、FIREは十分に狙えます。
まずは家計管理の仕組みを整えることから始めてみてください。

コメント